春色




北野天満宮にて

(春色無高下) 花枝自短長
(しゅんしょくこうげなく) かしおのずからたんちょう
お茶席に掛けられていたお軸の禅語です。
春の陽ざしは地位や立場の上下に関係なく平等に降り注ぎますが、
それを受ける花枝には長い短い高い低いがあり一様ではありません。
あたりまえのありのままが書かれているのですが、深いです。
前半は平等を、後半は差別(仏教用語→万物の本性が平等なのに対し、それぞれの個物が具体的な差異をもっていること)を表すようです。
結局、各々は違うのですから、
それぞれの立場で日々を過ごしましょう。
というところでよいのでしょうか、、、
とりあえずさわやかな春の陽は浴びておきましょう。